2024年02月18日

桜の仇敵

 毎日のように近所の公園には散歩で立ち寄るが、このところ咲き進んだ河津桜の花びらがやたら散っているのを目にする。自然に散ったのと違い、花が一輪そのまま落ちているのだ。もしかしたらと思いしばらく観察していると、あの鳥が一羽やって来た。
 ワカケホンセイインコ(輪掛本青鸚哥)だ。インコは外の鳥と違い、くちばしが曲がっているので、花にくちばしを突っ込んで蜜だけを吸うことができない。そのため、花の元から噛み千切り蜜を吸って捨ててしまうのだ。それがかなりのスピードで行われ、付近の地面は花でピンクに染まっていく感じだ。桜にとって、こいつはまさしく仇敵のような存在。図体も大きいので、メジロなどは近寄れず遠巻きにして様子を見ている感じだ。
 メジロを撮りたいと思ってカメラを持ってきたが、このでかいインコしか撮れなかった。外来種の生物が他を圧倒するような状況は今後も続くのだろうか。生きることに必死なだけで、インコに罪はないが持ち込んだ人間の罪は深いのかもしれない。(SONY a7R3)


開花してちょうどいいタイミングで啄んでいく


愛敬があるというより、怪獣のようにも見える


穏やかに咲いている花だけ見ているのがいい

花喰らう 不敵なインコ また来たり