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涼やかな風の吹く気持ちのよい日であった。前日に昼間際まで待たされ定期受診した地元の公立病院から処方された服用薬を今日になって取りに来ることにした。門前薬局に行くのだが、病院の駐車場と薬局との間ぐらいに白い小さな花を無数に咲かせる大きな木が目についた。壮観な白さである。
何の木がわからないので、帰宅して調べると「なんじゃもんじゃの木」とわかった。ただし、正式には「ヒトツバタゴ」というらしい。「なんじゃもんじゃ」は地域の人によって樹種のわからない珍しい木にその名を付けたもので、木の種類はいろいろあるようだ。我が街の神社で「なんじゃもんじゃの木」として知られているのは、ハルニレの巨木だ。だから、我が街としては、このヒトツバタゴは「なんじゃもんじゃの木」とは言わず、正式名称になるのかもしれない。
いずれにしてもこの病院が建て替え新築されたときから知っている者としては、植樹された木々が立派に成長したことをうれしく思う。30年余りの歳月など過ぎてしまえば、ほんの少し前の出来事である。おそらくこの病院にはこの人生の最後まで厄介になる存在であろうから、木々も含めて愛着を持って接していたいものだ。(PowerShot
G7X2) |
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何だこの白いかたまりは、と一瞬びっくりする
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近づいてみると、白く細い花弁が吹き出しているようだ
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近くの道を小学生が下校途中だ
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間近で見ると繊細さがよくわかる
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病院駐車場の樹木の若葉が眩しいくらいの新鮮さだ
30年が経過した
この季節のいっときの緑がいい
花問えば なんじゃもんじゃと 答えたり
新緑の 木々に囲まれ 通院す
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