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母の日までにはまだ日があるが、私ら夫婦のふたりの亡き母に捧げるつもりで妻がカーネーションの原種のナデシコを買ってきて、遺影の前に飾った。一重で小さくて可愛い。私の母が93歳で妻の母は98歳で亡くなった。ともに天寿を全うしたような一生だったと思う。思えば私など母の日に何かしてあげた覚えが全くない親不孝者だ。
母も父たちもたいへんな時代を過ごしたが、幸せな生涯だったと思う。私たちには子どもがいないから、親としての苦労はわからぬが、両親たちに比べれば今は恵まれた時代に子育てができているはずだ。逆に今は恵まれすぎて、余計な葛藤が多く子育てを複雑にしているような気がする。私たちの子ども時代は生きること、喰うことに必死で親たちはただひたすらがむしゃらに働いた。そんな単純な時代の方が幸せだったのかもしれない。
母の愛情を受け育ち、成長してきた私たちも人生の第4コーナーにさしかかり、最後の仕上げをするべきときが近づいている。かといって何か特別なことをするわけでもないが、残る時間をじっくり味わい噛みしめるように生きていきたいものだ。(a7R3,SH-51C) |
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カーネーションではなく、ナデシコを飾ってみた
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ふたりの母の遺影を合成してみた
実際にそれぞれ両親の遺影を飾る棚に花、ナデシコは飾られている
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午後の散歩写真
富士山ではないが、近くのローソンの向こうに瓦ぶきの屋根の家がある
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そば屋の店の側面
どんぶり鉢など透けて見える
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店仕舞いした酒屋の店舗が自販機だけを営業させている
こんなところが増えている
母の日を 亡くなってのち 思い出し
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