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為永春水の「いろは文庫」(天保年間(1835年前後)のもの) 色刷りの挿絵(英泉)が少し入っている |
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夏目漱石「吾輩は猫である」(明治44年(1911年)発行、大正11年(1922年)第82版) 装丁が立派だがもうボロボロである |
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文字が細かい | ||||||
大倉書店は江戸の絵草紙屋から近代出版社の代表格となった | ||||||
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これは和綴じの表紙に何も書かれていない本だ 自分で購入した記憶がないので、以前から実家にあったものかもしれない |
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「増補日本政記」(頼襄子成著)とある 「日本外史」を書いた頼山陽のことである |
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なぜか押し葉が入っていた 記憶はないが、この和本が押し葉に向いていたのかもしれない 和本はこよりや緩衝材によく再利用されていた |
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これがもっとも興味深い本だ オリジナルの表紙ではなく手製のものに取り換えたようだ |
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表紙を見開くと「大福帳」の文字がある 「午正月吉日」とあり、後掲の裏表紙の表記と照らせば、 安政5年(1858年)戊午に使用された大福帳と思われる |
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「清玄一代記」という黄表紙・小説の類だ 細かいくずし字は勉強不足で読めない部分が多い |
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式亭小三馬という作家だが、滑稽本「浮世風呂」で有名な式亭三馬の子供だ 絵師は、歌川国貞という超有名人によるもの この「清玄一代記」は「国書データベース」にも掲載されていない 持ち主か、狂歌風の添え書きがある 「別品に背中をとんと叩かれて いかる倅はさすが若もの」と商家の遊び人の若旦那っぽい 「花にふく風や こころを隅田川」これはこの本の副題「隅田川」に掛けているのか |
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巻末の見返しにも添え書きがある 「鉄砲の音のトンタクの〇決戦 しょうたいすすめ トコン拳酒」 意味はよくわからぬが、料亭で拳酒(けんざけ)をして遊んでいたのか |
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裏表紙 「慶應戊辰年三月吉日 斯?年〇貰〇候 青木栄次郎より?」貰いものか? 慶応4年3月(1868年3月)、 この年の1月、鳥羽伏見の戦いから戊辰戦争が始まり、9月には明治となる 町人はのんびりしていたものである |
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古書を買ったのは神田神保町の「大屋書房」だった 偶然にも妻の遠縁にあたる |
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冒頭の為永春水のいろは文庫5巻分 | ||||||
同じいろは文庫の別の4巻もあり、全部で9巻ある | ||||||
渓斎英泉の挿絵がいい 「仮名手本忠臣蔵」から派生した人情本のように思われる 古き良き 江戸の昔を 楽しみて |
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