2024年08月08日

立秋の蝉

 久しぶりにデジ一眼を外に持ち出して撮影してみた。もっとも市内のいつもの公園で変わり映えはしないが、今の体調で可能なのはこんなところである。杖なしでゆっくり慎重に短い時間で休みながら行動すれば、何とかなる、ようになった。電車に乗って遠出しての撮影はまだまだこれからの課題だ。
 車で公園の駐車場まで行き、半径200メートル範囲ぐらいのところをちまちまと歩く。それにしても、午後一番の日差しの中では暑さがきびしい。昨日から立秋である。やはり暦のうえではの話だ。セミをいろいろと撮りたかったのだが、低い位置にとまっていることが少なく、残念であった。また、セミを求めて別の場所でも挑戦してみたい。撮影できただけで充分満足であった。(SONY a7RM3)

 今日午後4時43分、宮崎県日南市で震度6弱の地震が発生し、震源地は日向灘でマグニチュード7.1で津波も発生している。詳しい被害の状況はこれからであろう。
 昨日7日には、気象庁の「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」が開かれ、「現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません」との結論があったばかりだ。
 それが、本日午後7時15分発表で「南海トラフ地震臨時情報」として、マグニチュード7.0以上8.0未満で発表する「巨大地震注意」という事態になった。気象庁は「大規模地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっていると考えられます」と昨日とまったく正反対のことを今日の地震を受けて発表したのだ。
 つまり、巨大地震がいつ起きるのか、可能性が高まっているのか、まったく予想できないということだ。結果論ばかりの後出しじゃんけんで、ただの注意喚起ではあまりにもお粗末すぎる。
 要するに「次はいつどこでどの程度の地震が起きるか、まったくわかりませんが、いつ起きてもいいように注意しましょう」と言っているだけだ。確かに「東日本大震災」以降、予知できなかった「地震予知連絡会」は「もう予知は諦めた」として、名称は残ったが地震観測はしっかりやっていくとのことだったが、ほとんど機能していない。能登半島地震も今回も何も警告を事前に発することができなかった。
 30年以内に70%の確率で発生する巨大地震、っていったいどういう意味なのか、数字の根拠は何なのか、さっぱりわからない、地震大国日本の地震研究の現状は何も進化していないようだ。

アブラゼミが1匹、鳴かずに静かにしていた

公園内の木漏れ日のある道を歩く

桜の葉がもう枯れて落ちている

シロヤマブキの実のようだ

ヤツデの葉がつやつやで元気でいい

緑陰の中はやはり涼しく感じる

子どものころ生家の周辺はみなこんな感じであった

アジサイの葉の裏で羽化したようだ

やや色を残したアジサイがまだあった

声は聞こえるがセミはなかなか見つからない

カラスがたむろしていた
どうやらセミの幼虫が夕方出てくるのを狙っているらしい
枯れ木を投げてカラスを追っ払ていたおじさんが教えてくれた

セミの幼虫がこの穴から出てきた
あちこちに穴はある
でも今年セミが少ないのはカラスにやられたからだと、おじさんは言う

夏らしい雲が出ていた

ハグロトンボが木陰をひらひらと舞っているのを見かける

おまけの猫たち
エサをやる人がいるので家猫でも集まってくるようだ

蝉しぐれ カラスに喰われ 声低し
大地震 予知はできねど きっとくる
きっとくる としか言えない 情けなさ