2025年04月05日

桜ヶ丘の桜

 今日も桜である。しかし、もう近隣で足を運べる範囲の桜の見頃もお仕舞いになる。今日この時期に久し振りに訪れたのは、同じ小田急江ノ島線沿線の桜ヶ丘駅周辺だ。驚いたのは、前回とは違い、多くの桜は剪定され、または伐採され、かつての「桜ヶ丘」の体をなしていなかった。
 ソメイヨシノは丁寧な手入れをしないと60年から80年程度で寿命を迎えるとされている。多くは伸びきった枝を危険防止のために、予算がついたときに一斉に切ってしまったり、幹本体も伐採してしまうようだ。老木が倒れる事故が相次いでいるためやむを得ないのかもしれない。本来は剪定した傷口から病気にならぬように対応したり、肥料や土の入れ替えなど延命方法はあるようだ。金と人手のかかる手入れは今後もなかなか困難であろうから、ソメイヨシノは消えゆく運命にあるのだろう。
 ソメイヨシノは私たちの世代が育ってきた時代と重なり、成長期も高齢期も運命を共にしてきたようなものだ。この桜の命が尽きるとき私らの寿命も尽きるのだろう。そう思うと悲しいというより、なお一層ソメイヨシノへの愛おしさを感じざるを得ない。切られる前に可能な限り、写真を撮っておきたいものだ。(SONY a7RM3)


桜ヶ丘駅東口広場には立派なソメイヨシノが枝を広げている


少し歩いたところには神社がありここも枝ぶりのよい桜がある



こじんまりとした神社は親しみを感じる
神社に桜はよく似合う


駅西口広場のソメイヨシノだ
すっかり枝が払われ、わずかな花しかないのが悲しい


桜並木だった坂道は伐採された切り株がどんどん増えているようだ


この地区の公民館は桜で覆われている


近くの公園も桜であふれている


まだ勢いがあるソメイヨシノだ


公民館の建物と高架の道路の隙間から桜が覗く


もうかなり散り始めている


なかなか立派だが、背が高くなりすぎているようだ


建物の窓ガラスにも桜が・・・


そろそろ見納めのときが近づいている
今シーズンにおいても我が人生においても

花仕舞い 次も咲かせて 人の世も
はらはらと 涙の如き 桜舞い