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すでに5月半ばである。歳月は飛ぶように、転げ落ちるように遠くへ過ぎ去っていく。自分ひとりが時に取り残されたような気分になる。五体不満足なからだで無為徒食の日々ばかりだ。かと言って不幸なわけではない。多少のでこぼこはあっても平凡な日々の連続は、充分に幸せだと思う。
人を殺したり、傷つけたりする事件が続発している。いわゆる「五月病」なのか、社会にそこそこに適合できない人間が事件を起こしているのだろうか。真相はわからない。とにかく心を病んでいる人間が増えている。
これもトランプのせいかもしれない。世の中の悪いことは全部トランプ大統領に押し付ければいい。多少気が晴れるかもしれない。いきなり人を殴っておいて、「仲良くしようじゃないか」方式の外交にはうんざりだ。日常的にウソをつき、ホラを吹く。成果が上がらなければ他人のせいにする。
ロバート・デ・ニーロはカンヌ映画祭のスピーチでトランプを「俗物の大統領」とし、「暴力ではなく、強い情熱と決意を持って」トランプに立ち向かうよう呼びかけた。教育や文化、芸術に対する国家からの支援を削減した大統領への批判はもっともだ。多くの著名人が声を上げて世界的な反トランプ運動を起こしてもらいたい。
午後は少しだけ近所を散歩した。下半身の痛みと痺れで休み休み歩くのが日常となっているが、動けるのでこれでよしとしている。毎年同じ場所を撮っているが、今年はやや花が遅いようだ。
それでも季節は巡り、草花や生き物たちが健気にその生をまっとうしようとしている。そうした小さな自然の中に喜びを見出していたい。(PowerShot
G7X2) |
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ムシトリナデシコにアゲハ(ナミアゲハ)が華麗に舞っている
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紫陽花のつぼみがそのときを待っている
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チェリーセージの赤い唇が可愛い
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タチアオイが下から咲きだしていた
これが咲くと初夏の雰囲気になる
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赤い花は南国っぽい
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ニワゼキショウが群生していた
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オルラヤという花だ
清楚でいて華やかさもある
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小判に似ているからコバンソウ、俵にも似ているからタワラムギともいう
虫のさなぎにも似ているが…
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この小さなムシトリナデシコが華やかでいい
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サツキもまだこれからという場所もある
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そしてこの季節のもうひとりの主役、ドクダミだ
まだ咲き始めでこれからだ
はや皐月 やっと踏み出す 午後散歩
腰折りて 草花眺むる 皐月かな
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