2025年05月29日

移り気の季節

 さて、5月もまもなく終わる。ぼちぼちとアジサイが咲き始めている。昨年よりやや遅れているようだ。相変わらず、ご近所散歩ついでの花巡りだ。今日の午後の空は明日からの雨を物語っている。曇った空はやはり何だか憂鬱になりがちだ。
 しかし、花たちは多少のずれはあっても季節をきちんと演出し、人の心に安堵をもたらせてくれる。ありがたいものだ。アジサイの花言葉のひとつは「移り気」だ。土の成分や咲いている間によっても色が変わることから来ている。アジサイにとっては環境に適応するためのサバイバルのはずだ。浮気者呼ばわりされるのは心外だろう。(PowerShot G7X2)

 「移り気」なのは、政府のコメ対策であろう。前農水大臣の江藤さんが「米は買ったことがない」発言で更迭され、パフォーマンスがお得意の小泉進次郎氏が「米担当大臣」になった。やたらスピード感を強調し、テレビに出まくって古い備蓄米を安く早く店頭に並べようと必死だ。
 テレビ局も「テレビ映えのいい」小泉氏を女子アナとともに備蓄米を試食させたりする。こうした演出にはうんざりする。何が実態なのかわからなくしている。本当に日本人はそんなに今も米を食べているのだろうか?
 農水省の統計は、主食用米の需要量が1996年の944万トンから2024年の702万トンへと26%減っているとしている。減反政策推進のため、需要が減っていることを示したいのだろう。そこまで減っているのか。インバウンド需要は増えても7万トン程度である。反面、農家を保護するため、というより自民党支持層維持のため、米の単価を上げたいのも本音だろう。
 そして一番わからないのが、実際に日本人は家庭でどれだけ米を食べているのかが見えないのだ。我が家は朝パン、昼麺、夜ご飯というパターンがほとんどで、米は夫婦二人で年間30キログラムの消費量となる。統計では、2023年度で一世帯家庭内食(外食・中食(弁当など)以外)で約37キログラムとなる。この統計は購入量であって実際の消費量は把握できていない。農家の自家米や親戚の米農家などからもらった米の消費は把握されていない。また、昨年からの米価高騰騒ぎで個人での備蓄米が増えているのも、米不足米価高に拍車を掛けているはずだ。コロナのマスクと同じかもしれない。
 まずは、米農家は実際にどれだけの米を収穫し、出荷し、自分らで消費しているのか、国民は主食に何をどれだけ食べているのか、こと細かに把握して実態を調べてから今後の政策に生かしてほしいものだ。農水省ベースの統計ではない実態の統計がほしい。現状を把握することもできず、闇雲に「早く安く」と言われても、この先を見誤ることは必至だろう。参議院選挙のことは考えない方がいい。


アジサイが咲き出したね、ありがとう


シモツケの花が賑やかだ


アルストロメリアを道路脇に植えてあった


いち早く咲き出すいつものアジサイたち


こちらも早く咲いている


ガクアジサイが艶やかだが、品もある


すっかり満開状態になっている


朽ち始めているサツキに混じって咲いている


カシワバアジサイも咲き出した


ビョウヤナギがかろうじて残っている


こちらの墨田の花火だろうか、賑やかだ


ドクダミもあちこちで満開だ


昨日、撮影したタチアオイがよかった


定期的に通う病院の駐車場脇で咲いている

紫陽花や 雨降る前に 見て歩き
移り気の 若き日思い 花かしこ
米騒動 進次郎来て また騒動