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とにかく暑い。一昨日の台風による雨など何の足しにもならない。とうとう最寄りの気象庁の観測地点である海老名市では、38.9度と1978年の統計開始以来の最高気温を記録した。実感は40度を超えているだろう。こんな記録がこれから毎年更新されていくかと思うと辟易する。
すべてトランプ大統領のせいにするのも芸がないが、今年1月の大統領就任直後、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から離脱する大統領令に署名した。地球温暖化にブレーキをかけるのは容易なことではないが、少しでも世界で協調して取り組もうとする約束を真っ先に反故にした。これはとても罪深い。
化石燃料と核エネルギーを使用しない自然エネルギーのみで生存できる人類の生き方をもっと模索すべきだろう。時代は電力がさらに必要な人工知能優先の世界に突き進もうとしている。不確実な核融合発電開発も進んでいるが、絶対安全という保証はない。
それより、人類や地球環境にとっての幸福とは何かをもっと考えておくべきだろう。あまりにも便利さや金儲け優先の世の中になり、本来のみんなが幸福であることを蔑ろにしている。産業革命以前に戻れとまでは言わないが、古くは19世紀後半から1970年代には人類による二酸化炭素排出が地球温暖化に影響すると認識されていたので、生活環境もその程度を限度としてもいいのではないか。スマホもパソコンもない時代だが、1970年代は充分に豊かで贅沢な時代であった。
さて、まだ涼しい早朝、近所の庭木からクマゼミだろうか、シュッシュッシュッと鳴き声が聞こえてくる。暑さのせいか、鳴き出す時間がどんどん早くなる。日が昇り暑さが増してくると鳴き止む。
時折り、蝉がベランダや網戸、外壁にとまっていることがある。日陰で過ごしやすいのかもしれない。今日の午後にはミンミンゼミがベランダの床に静かに佇んでいた。ベランダに干した残りの洗濯物を取り込もうとサンダルを履くと蝉は飛び立っていった。暑さ最高潮の午後である。(SONY
a7RM3) |
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ミンミンゼミは静かにしていた
この透明な翅が美しい
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短い命をいたわるかのように休んでいる
その邪魔をしてベランダに出る
ひと休み 蝉もつらいか この猛暑
気づいても やること遅し 温暖化
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