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まだ暑い夏は続いていく。しかし、気がつけば秋が訪れ、涼やかな風が頬を撫でる日がやって来るだろう。小学校のころの夏休みは、長いようで短く、夢のような日々だったのかもしれない。夏が盛りを過ぎ、ちょうど今日、終戦の日を境に、誰しも少年少女だった時代、夏休みが終わりに近づいていることを意識する。残った宿題や、やり足りなかった遊びのことを気にしながら、夏休みの終わりを半ば恐れていたものだ。
井上陽水の「少年時代」は、そんな郷愁を美しいメロディと切ない言葉で軽やかに歌い上げている。
夏が過ぎ 風あざみ
誰のあこがれにさまよう
八月は夢花火
私の心は夏模様
「風あざみ」は陽水の造語らしいが、メロディと言葉が溶け合い、意味など深く考えずとも、全体に流れる懐かしさや仄かな想いが、さまざまな過去の情景をパステルカラーで淡く繊細に彩ってくれる。
その「少年時代」の夏は、まさしく過ぎ去ったこれまでの人生そのものなのだろう。辛く悲しいとき、取り返しのつかない出来事もあったが、総じてこの人生は「夢花火」のようであり、夏の夜空にひときわ鮮やかに咲くあの花火だった、そう思いたい。
そして、信じていたい――残された時間の中にも、この夢花火の続きがまだまだあるのだと。(SONY a7RM3) |
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いつもの市内の公園に久しぶりに行ってみた
蝉の抜け殻があるが蝉が見つからない
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カラスが蝉の幼虫を食べてしまうことがあるようだ
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ケヤキに映った自分の葉の影がいい
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ヒヨドリが夏痩せしているようだ
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カルガモの数も少ないがのんびりしているようだ
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オオスズメバチが樹液を吸いに来ていた
これ以上は近づかない
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伐採された老木の桜の切り株から蘖(ひこばえ)がひと枝
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やっと見つけたアブラゼミ
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古民家の軒先の風鈴が時折り風を受けて、涼しさを運ぶ
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お盆にはこの地域では「砂盛り」を作ってご先祖様を迎える
子どものころ実家では父が土を水で捏ねて砂盛りを作っていた
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古民家の軒下に咲かせた朝顔が涼しげだ
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サルスベリもまだ元気に花をつけている
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ひまわりはすっかり元気がなくなったようだが・・・
暑いが静かな午前のひとときであった
夢花火 風に誘われ 再びの
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