2025年09月06日

少し秋めいて

 台風15号が過ぎ去り、再び厳しい残暑が戻ってきた。しかし今日は比較的過ごしやすい。暑いには違いないが、32度程度なら何とか耐えられる気がする。
 このところ暑さのせいで撮影意欲も失せ、散歩に出てもカメラを持たなかったが、久しぶりにコンデジを手にした。歩く範囲はいつもどおりで代わり映えしないが、それでもわずかに秋の気配を感じられるようになった。
 途中で立ち寄る公園では、台風の影響かクヌギの枝が、青々とした実がもじゃもじゃした殻斗に包まれたまま点々と地面に散らばり落ちていた。空は澄み渡り、季節の移ろいを静かに告げている。処暑が過ぎ、明日からは白露。やはり秋は近づいているのだ。(PowerShot G7X2)

 世の中はだんだんと煮詰まりつつあるような気がしてならない。トランプ関税を契機に、西側諸国は不本意ながら妥協を重ねて税率を受け入れた。内心は腹立たしいままである。
 中国は当然ながらロシア、北朝鮮、インドを含むグローバルサウスを引き込み、対トランプ、そしてアフター・トランプの時代をにらんでいる。
 アメリカ国内では徐々に失業者が増え始め、関税の悪影響が目に見える形で表れつつある。日本は15%の関税に加え、80兆円もの施しをアメリカにしなければいけない。アメリカは脅しと物乞いのヤクザ国家になり下がってしまった。こんな国にもう未来はない。よほどの賢者が出現しない限りアメリカは終わる。
 やがて行き詰まったアメリカから、さらに過激なリーダーが登場し、戦端を開くことになるのではないか。中国やロシアは決して引き下がらず、世界は長い暗黒の時代へと向かうのではないかと想像してしまう。
 日本もまた、自民党政権が終焉を迎えつつあるものの、その先に明るい展望は見えない。極右的な政党が本当に跋扈するとは思えないが、真に信頼できるリーダーが現れる兆しもない。悲観的な予測しかできないお先真っ暗な時代が、これからしばらく続くのかもしれない。


落ちた枝には実がついていた
クヌギの実は、殻斗(かくと)と呼ばれるものに覆われている


まだこれから熟していく実がたくさんある


公園の空は高く青い


防災無線のスピーカーが青空に映えていた

風去りて 公園に落つ くぬぎの実
世の中は お先真っ暗 日が見えず