2025年09月15日

秋刀魚香母酢大根

 ようやく秋の味覚を味わった。一昨日いただいたカボスと姿の良いサンマ、それに瑞々しい大根のコラボレーションで今日の夕食の主役となった。
 サンマと大根は例の現金のみのスーパーで今朝購入。ちょっと大き目(35cmほど)のサンマはぴかぴかに光っていていかにも新鮮だ。今回は1尾約250円となる。昨年あたりは、この大きさだと500円では買えなかった。ようやく我が家でも手が出る価格となった(笑)。
 サンマの下処理は妻がやり、私はガスコンロのグリルで焼く係だ。
 話は逸れるがガスコンロのグリルは使い勝手が誠に悪い。使用後の掃除・手入れが大変なのだ。グリルは油だらけになり、焦げが網にこびり付き、メラミンスポンジで相当の時間を掛けて丁寧に洗わないと臭くて次が使えない。グリルを外した内側もアルコールティッシュを菜箸で挟み、丁寧に汚れや臭いを拭き取らねばならない。
 だから主婦はもうグリルが大嫌いで使わない。主婦はチン(電子レンジ)しか使わない。だから私がやるしかない。ガスコンロのメーカーはこの掃除の手間がかからない工夫をしなければ、ガスコンロは消滅する。少なくともグリルは飾りになり果てる。もうなっている。
 しかし、電子レンジやオーブントースターではうまく焼けない魚は、ガスコンロのグリルに限る。塩鮭の分厚いカマなどはグリルで焼くしかない。焼き係と掃除係はいつも私になるのだが…
 閑話休題 2尾を7分ほど強火で焼いて、サンマ専用の皿に盛り付けて出来上がり。カボスは8分の1のくし切りして絞りやすくしておく。大根おろしはほどよく絞って添える。
 しょう油をさっと掛け、カボスを絞り振り、背の厚いところから箸でつまみ上げ、口の中に放り込む。うむ、あぶらが乗っている。旨味がカボスとしょう油の演出で引き立つ。この上ない幸福感に満たされ、ビールを呑む。ご飯はずっと後でいい。大根おろしにもしょう油を掛け、サンマとともにいただく。ときには、大根おろしのみでもいただく。口がさっぱりとしていい。
 このささやかな幸福のひとときを味わうのも久しぶりのこと。やはり、日本の食文化は他の国のそれを寄せ付けない、と確信してしまう。海外旅行してわざわざ高くてまずそうな日本料理を食べている友人のSNSの報告を見ると、日本がやはりいいとつくづく思うのだった。(SONY a7RM3)


昔は外で七輪で焼いていたのを思い出す
団扇と炭火と煙とサンマの焼ける匂い
庶民の味が今は贅沢になりつつある

秋刀魚焼け 香母酢ふりかけ 箸運べ