2026年03月03日

それでもひなまつり

 季節の行事を当たり前のようにやり続けることが、どんなに大変か、古希をとうに過ぎてわかってくる。人形の出し入れや供え物の準備や料理など、年々、体も頭もきつくなってくる。それでも妻は「うれしいひなまつり、だから」と続ける。私は人形の出し入れの様子を撮影し、次回に困らないようにするお手伝いしかできない。あとはちらし寿司をいただくだけだ。平々凡々とした三十数年だが、毎年の季節の行事を味わうことができ、しあわせだと感じる。
 世の中は、力の論理だけで弱者は悪者とされ、強者の「正義」によって排除されていく。これまでの自由や平等、助け合いといった当たり前の価値観が通用しなくなっている。勝った者の論理だけで世の中を掌握し、負けて零れ落ちた者たちは立ち直るすべも与えられない。弱肉強食の時代に舞い戻ってしまった。これまでもそうだったのかもしれないが、現在はなおさらだと感じる。
 国民や市民が熱狂したリーダーたちは、民主主義よりはるか昔の旧態依然とした下剋上の戦国時代にまで戻してしまったのだ。核で世界がリセットされ、真に賢明なリーダーが残っていれば、復活できるかもしれないが、そうでなければ完全に人類は滅びるだろう。(SONY a7RM3)


小さなひな人形たちが70年余り現役だ


ちらし寿司も彩りがあっていい

ひなまつり 古希過ぎてなお うれしたのし
されど世は 平和過ぎ去り 暗黒へ


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