"インドでの出会い"
◇インドは、やはり、世界が違った。
匂いが違う、基本色が違う、空気の肌への感触が違う、雑踏の音色、そしてもちろん味覚も・・
五感のすべてがそれまでの経験にはなかったものばかりだ。
もしかしたら、そこで香辛料を売っている店主は、何千年前の昔から髭をなでながら、同じ姿で客の来るのを待っていたのではないか。
きっと、そうだ。そんなタイムスリップ感を容易に味わせてくれるのだ。
インドでは、現在という時間的な空間にとらわれることのない世界で生きる自由で豊かな表情を繰り広げる人々であふれていた。
1979年12月、1980年1月撮影
[追 加 編]