継ぎ接ぎだらけの鋳造物にしかすぎないものを、全体像を見るとき、そこに圧倒されるものを感じる。天平時代の人々にとってこの大仏さまは、現在のスカイツリーをも凌ぐ存在感そのものだったであろう。そして、人々は安堵の念を抱くことができたのかもしれない。
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