●すみれちゃん六年生、みづきちゃん五年生。上に中学生のお兄ちゃんのひのり君がいる。三人の子どもは、K氏がこの家で取り上げた。ひとり目の子は知り合いの看護師の助言もあったが、この女の子たちは、K氏がひとりで出産のすべてを執り行ったのだった。今時、子どもは病院で産むのが当然のこととなっており、信じられないが事実である。ここまで話を聞き及んで住む世界が違うな、と思いましたが、でもすぐに、K氏ならさもありなんと納得してしまいましたが・・・。 子どもたちは未だに病院というものを知らずに過ごしている健康優良児だ。 子どもたちの部屋にはテレビらしきものも置いてあるが、この家では方向もよくないこともあり、電波が届かないため、テレビは見られない。ときどきやるテレビゲームをするためのモニターになっている。 長女のすみれちゃんは、しっかり者で冷静に客観的にいろいろなことを説明してくれる。お父さんのK氏よりも、ひょっとしたらしっかりしている。 次女のみづきちゃんは、屈託のない笑顔が素敵な子でいいムードを家庭にもたらしているのだろう。 |