2023

チャットGPT
2023/04/22(土)
 チャットGPTは2022年11月にOpenAI社が公開した人工知能AIによる自動会話プログラムのことだ。簡潔にまとめた解説が実際にチャットGPTを使用してチャットGPTについて問い合わせたから、参考に見ればよい。英語の画面だが、日本語で問い合わせる内容を書けば、数秒で丁寧な日本語で説明してくれる。どんな内容を問い合わせてもそれなりの回答をする努力をする。決して「お答えできません」などという素気ない返事はない。このチャットGPTが最近加速度的に浸透しつつあり、横須賀市では実際の業務に試験導入した。
 現在のところ2021年9月までの情報を把握して回答しているようだ。日本に関する情報は不足しているようで、試しに鎌倉観光のおすすめ一日コースを問い合わせたら、立石寺や鎌倉市立博物館などという鎌倉には存在しない場所が回答されていた。つまり、まだ深くは学習できてはいないのだ。ただし、使い方でいろいろ参考となることもある。例えば、「日本の民法の改善すべき点は?」などと聞くと、「相続制度の見直し」「離婚制度の改善」「消費者保護の強化」などすぐ5項目があがり、「他には」と聞き続けると、13項目程度の改善点が指摘されていると説明した。これらの説明が実際に指摘されているかを別の手段で確認する作業は必要かもしれないが、最初にざっくり把握するには便利なツールだと思われる。有料版や改良版で利用する場合はもっと専門的で深い情報や画像からでも情報が得られるらしい。
 最近イタリアではチャットGPTの一時使用禁止措置がなされた。個人情報の不当な収集や年齢確認システムの欠如などを理由としており、フランスやスペインなどEUではその使用の懸念が広がっている。一方、日本では西村康稔経済産業大臣が国会答弁に活用したいなどと言っており、日本の政治家はチャットGPTに対しては寛容な姿勢を示しており、日本が「どらえもん」の国だから市場としてのターゲットになりやすいのではとの見方がある。日本の国務大臣は、ほぼその道の素人ばかりが任命されているので、国会答弁に利用するなどという発想が出てくるのだろうが、笑い話にしかならない次元だ。日本政府は情報産業分野で今度こそ遅れを取りたくないと思っているのだろう。
 いずれにしてもチャットGPTのようなAIを活用した道具は進歩を加速していくのは間違いない。画像生成AIも日々進歩しており、無料で試せる範囲でも実物の写真と見分けがつかないような画像を瞬時に手に入られる時代になった。その精度はますます向上し、個人的に利用しようがしまいが、否応なく短期間で広がっていくことだろう。学生や未成年者が論文や作文をチャットGPTに丸投げするような使い方は禁止されるべきであろうし、人間が本当に豊かになることの意味は人間自身が考え、行動判断を下していかねばならないのは当然だ。そのうえで、これらのAIを人間主導で使いこなす優位な立場で居続けなければならないという新たな負担も増えるが、賢く利用していきたいものだ。我々が人間であることを放棄する必要はどこにもないのだから。

サインインしたチャットGPTにチャットGPTについて聞いてみた結果

画像生成AIのstable diffusionを使用し作成したもの
画像作成上ChilloutMix(C)というモデル(学習済プログラム)を併せて利用

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