2009年07月11日

サクラとアジサイ

 7月も中旬に差し掛かると、アジサイも最期のときを迎えます。5月下旬から長いこと人の目を楽しませてくれたアジサイも、今は見るも哀れな姿を晒しています。
 4月にはサクラをたくさん撮りましたが、散るサクラの美しさは、その日本人的発想のいさぎよさの象徴として、捉えていました。しかし、アジサイも原種は、日本古来のものでサクラと同様永い間親しまれてきた花です。サクラを散り際の美しさで称えるなら、アジサイは散り際の「渋とさ」で称えてあげてもいいかもしれません(^-^)。
 アジサイは、色をいくつにも変化させ、同じ花がひと月以上に渡り、梅雨の鬱陶しい時期に爽やかな清涼感を与えてくれる貴重な存在です。サクラもアジサイも人の手で植えられたものがほとんどですが、様々な品種が増える中でさえ、なお自然の親しみを感じさせてくれるものです。
 人のタイプもサクラとアジサイに分けることができるかもしれませんね。一時代を華やかに築き、あっという間に去っていく記憶に残る人間はサクラタイプ。ちょっと地味ながらもいい味を出し続け、様々な面を開花させながら、世の中を長い間、生き抜いていくアジサイタイプ。さて、あなたはどちらのタイプでしょうか。私は、どちらかというと・・・どうでしょう(^o^)?
 今日は、地元の泉の森周辺をぷらぷら歩きながら、アジサイに思いを馳せたのでした(^-^)。(EOS 5D)
  ※サクラの花の最期(2009.4.11)

褪せてきた色を見ると、心が痛む
最期のときまで、ボクはみているよ

いっそ、切り落としてあげたい誘惑もあったりして

でも、現実をちゃんと見つめていくしかない

キミのこともちゃんと「記憶」に残っているんだから

来年もきっと会おう

ちょっと気分を変えて、活きがよい花でも・・・
ツユクサが木陰に咲いています

「ワルナスビ」(悪茄子)と名づけられた不幸な花
野の花には理不尽な名前の花が多い
こんな可憐な花を咲かせているのに

珍しく、ミノムシを発見!
でも、未だかって「虫」ご本人(虫)と対面したことがない(*_*)

さて、清流でくつろぐカルガモ君の顔を見たから、帰ろうか(^.^)