2016年04月15日

アフター桜

 桜の花がわずかに残っている木もまだありますが、季節は移り始めています。桜の後、新緑の時期を迎え森が若々しく活気づいている感じです。老いてきたこの人の体も森のように、1年ごとにリニューアルされるとありがたいのですが、そうもいきません。医学という反自然的な行為を施して、人工的な補修を試みるだけです。まあ、そんなことはともかく、いつもの公園をほんの少し歩いてみました。
 目的は山椒の葉っぱを少し失敬してくることでした。大概の森には山椒の木が自生しています。石川芋のいいのが買えたので、「ひょっくり芋」にして食べるために、山椒が欠かせません。里いもを蒸かして、刻んだ山椒の葉にしょう油をたらし、芋に付けて喰うだけの素朴が郷土食です。(※参照2014.4.17)10分も歩けば痛みが増してくる足では、森のでこぼこ道の長居は無用です。春の新鮮な緑を目と胃袋に収め、小さな旅を今日は終えます。(PowerShot S100)
 
 夕べ、少し関東南部でも地震がありましたが、その後、九州熊本では熊本城の石垣も崩れるまれな大地震が発生してしまいました。活断層の直下型のようですが、長周期振動もあったようで、被害の実態が詳しくわかるのはこれからでしょう。被害に遭われた方々にはお悔みとお見舞いを申し上げたい気持ちです。古い木造家屋に住む高齢者の方はたいへんなことだと思います。生涯を我が家でまっとうしようとしていたら、すべてを失った思いでしょう。ほんとに気の毒なことです。日本列島もこれまでのプレートよりももっと細かく分かれているとの説もあり、地震のメカニズムは複雑化し、その予知は進んではいるものの確立されるには日本が滅亡しているころになるかもしれません。日常の小さな防災の心構えが必要ですね。

ヤマブキソウが森の中にパッと明るく灯を灯したようだった

雑木とともに咲くのが自然でいい

マイヅルソウらしい
小さな花が弾けるように咲いている

新緑の森の径は清々しい

タンポポも綿毛を飛ばそうとしていた

新緑の 森に踏み入れ 空気吸う