戦友 1
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風呂上りに越中褌姿のままの一杯、アルマイトのカップで戦友たちはビールを飲んでいる。昼間の任務がどういったものかわからないが、リラックスした夜の宿舎内の様子である。まだ、昭和16年初めくらいは物資の供給も豊かであったろう。フィルム感度の悪かったはずの当時で室内光だけでよく撮影されていると思う。
この宿舎、おそらく、建物は中国の何かの施設を接収しての使用だろうが、天井の様子などからかなり程度のいいものと思われる。後ろの壁の棚はあとからつけたようだ。棚には、革かばんの他に現在では懐かしい柳行李(やなぎごうり)が二つ見られる。戦友たちは遥か日本の故郷から許される範囲で思い思いの物を持ってきたのであろう。 |
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